SEO対策の費用相場を施策別に解説!料金表・業者選びのポイント
SEO対策を外注する場合、費用は施策内容や料金体系で決まりますが、月額10万円〜50万円が一般的な相場です。 しかし、費用だけで依頼先を決めると「期待した効果が得られない」といった失敗に繋がる可能性もあります。 この記事 […]
SEO対策を外注する場合、費用は施策内容や料金体系で決まりますが、月額10万円〜50万円が一般的な相場です。
しかし、費用だけで依頼先を決めると「期待した効果が得られない」といった失敗に繋がる可能性もあります。
この記事では、SEO対策のプロフェッショナルが、施策別の費用相場から料金体系ごとの特徴、費用対効果の高い業者の選び方まで、わかりやすく解説します。
- この記事でわかること
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- 施策内容ごとの詳細な費用相場
- 「月額固定型」と「成果報酬型」のメリット・デメリット
- 費用対効果を高めるための具体的なポイント
- 自社に合ったSEO対策会社の選び方
【料金早見表】SEO対策の費用は目的と施策内容で決まる
- この章をまとめると!
- SEO対策の費用は、コンサルティングや記事制作といった施策内容によって大きく異なります。まずは自社の目的を明確にし、どの施策にどれくらいの予算をかけるべきか全体像を把握することが重要です。
まずは、自社の課題とゴールを明確にし、必要な施策の全体像と相場観をつかむことが大切です。以下に施策別の費用相場をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 【料金早見表】施策内容別の費用相場一覧
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施策内容 費用相場(月額) 主なサービス内容 SEOコンサルティング 10万円 ~ 50万円 サイト分析、戦略立案、改善提案、効果測定 コンテンツSEO 10万円 ~ 50万円以上 キーワード選定、記事構成作成、記事執筆、入稿 内部SEO対策 10万円 ~(スポット契約の場合) サイト構造の最適化、表示速度改善、タグ設定 外部SEO対策 5万円 ~ 15万円 良質な被リンク獲得支援、サイテーション向上 オウンドメディア運用支援 30万円 ~ 100万円以上 企画、コンテンツ制作、分析、改善まで一括支援 サイトリニューアルSEO 100万円~(プロジェクト単位) サイト設計、リダイレクト設定、移行サポート
後の章では、上記のうち、SEO対策の基本となる4つの施策について詳しく解説します。
「オウンドメディア運用支援」と「サイトリニューアルSEO」は、それらの基本施策を組み合わせた複合的なサービスやプロジェクトとお考えください。
SEO対策の代表的な料金体系
- この章をまとめると!
- 料金体系は、毎月定額を支払う「固定報酬型」と、成果に応じて費用が発生する「成果報酬型」が主流です。予算の見通しを立てたいなら固定報酬型、リスクを抑えたいなら成果報酬型が選択肢となります。
SEO対策会社に依頼する際の支払い方法には、いくつかの種類があります。それぞれの料金体系の特徴を理解し、自社の予算計画や事業フェーズに合った契約形態を選択することが、納得のいく投資に繋がります。
ここでは、代表的な3つの料金体系を解説します。
固定報酬型(月額固定型)
現在、SEO業界で最も主流となっている契約形態が固定報酬型です。毎月決まった額を支払い、契約時に定めた範囲の業務を継続的に依頼します。予算の見通しが立てやすく、サイト全体の課題に対して中長期的な視点で取り組める点が大きなメリットです。
成果の有無にかかわらず費用が発生する側面もありますが、安定した運用を目指す多くの企業に適しています。
成果報酬型
指定したキーワードで上位表示されるなど、あらかじめ定めた成果が出たタイミングで費用が発生する形態です。成果が出なければ支払いが生じないため、初期投資のリスクを抑えられる魅力があります。
一方で、上位表示した際の費用が高額になる、短期的な順位上昇を狙うあまりGoogleが推奨しない手法に繋がりかねない、といったケースも考えられます。
スポット契約型(一括支払い型)
サイト診断や技術的な内部改善など、特定の課題解決を目的として単発で業務を依頼する契約形態です。課題が明確なときに、必要な作業だけを依頼できるため無駄なコストをかけずに済みます。
サイトリニューアルに伴うSEOコンサルティングや、特定の技術的問題の解消を専門家に依頼したい、といった限定的なニーズに応える選択肢と言えるでしょう。
【施策別】SEO対策の費用相場と具体的なサービス内容
- この章をまとめると!
- SEO対策は、サイト全体の戦略を立てる「コンサルティング」から、具体的な「コンテンツ制作」「内部・外部対策」まで多岐にわたります。それぞれのサービス内容と費用感を理解し、自社の課題解決に必要な施策を見極めることが肝心です。
SEO対策と一口に言っても、その内容は多岐にわたります。自社に必要な施策を見極め、適切な予算を投じるためには、それぞれのサービス内容と費用感を具体的に把握しておくことが欠かせません。
ここでは、主要な4つの施策について、その詳細を掘り下げていきます。
SEOコンサルティング
費用相場(月額):10万円 ~ 50万円
SEOコンサルティングは、サイトの現状分析から課題を抽出し、成果を出すための戦略を立案するサービスです。専門家がデータに基づいて改善の方向性を示し、施策の優先順位付けや実行計画の策定を支援します。
自社にノウハウがない、あるいは何から手をつけるべきかわからないという企業にとって、羅針盤のような役割を果たしてくれる重要な施策です。
具体的なサービス内容は以下の通りです。
| 項目 | サービス内容 |
|---|---|
| 現状分析 | アクセス解析ツールを使い、サイトの強みや弱みをデータに基づいて洗い出します。 |
| 競合サイト調査 | 上位表示されている競合サイトがどのような施策で評価されているかを分析し、自社戦略の参考にします。 |
| キーワード戦略の立案 | 事業目標の達成に繋がる、対策すべきキーワードの全体像を設計し、優先順位を決定します。 |
| ロードマップ作成 | 分析結果を基に、取り組むべき施策をリストアップし、実行計画をスケジュールに落とし込みます。 |
| 月次レポート・定例会 | 施策の進捗や成果をレポートにまとめ、定期的な打ち合わせで共有し、次の方針を協議します。 |
| Q&A対応 | SEOに関する日々の疑問や課題に対し、専門家の視点から随時アドバイスや回答を行います。 |
コンテンツSEO(記事制作)
費用相場(月額):10万円 ~ 50万円以上
コンテンツSEOは、ユーザーの検索意図に応える質の高いコンテンツを作成・発信する施策で、主に記事の制作・公開を通じてサイトへの流入を増やします。
費用は記事の専門性や文字数、企画構成や図解作成の有無で大きく変動します。単に記事を増やすだけでなく、どのようなキーワードで誰に何を届けるかという戦略設計が成果を左右します。継続的な情報発信による資産構築を目指す施策です。
具体的なサービス内容は以下の通りです。
| 項目 | サービス内容 |
|---|---|
| 対策キーワードの選定 | ユーザーの検索ニーズと自社の強みを掛け合わせ、集客に繋がるキーワードを選び出します。 |
| 記事構成案の作成 | 検索意図を満たすために必要な情報を整理し、記事の骨子となる見出しや内容の草案を作成します。 |
| 記事の執筆 | 構成案に基づき、ユーザーと検索エンジンの双方に分かりやすい文章を作成します。 |
| 校正・校閲 | 誤字脱字や不自然な表現がないかを確認し、情報の正確性や信頼性を担保する作業です。 |
| 図解やイラストの作成 | 文章だけでは伝わりにくい情報を、視覚的に分かりやすくするための画像やイラストを制作します。 |
| CMSへの入稿作業 | 完成した記事をWordPressなどのWebサイト管理システムに登録し、公開設定を行います。 |
内部SEO
費用相場:10万円 ~(スポット契約の場合)
内部SEO対策は、Webサイトの構造を検索エンジンが理解しやすいように最適化する技術的な施策です。サイトの土台を整えることで、コンテンツの内容が正しく評価されるよう促します。
ページの表示速度改善や適切なタグ設定など、その内容は専門的です。
一度実施すれば効果が持続するものも多く、主にサイトの立ち上げやリニューアル時に集中的に行われます。
具体的なサービス内容は以下の通りです。
| 項目 | サービス内容 |
|---|---|
| クローラビリティ改善 | 検索ロボット(クローラー)がサイト内を巡回しやすくするための設定を行い、情報を正しく認識させます。 |
| ページの表示速度改善 | ユーザーがストレスなく閲覧できるよう、画像の圧縮や不要なコードの削除などでページの読み込み速度を高めます。 |
| 各種タグの最適化 | 各ページの内容が検索エンジンとユーザーに的確に伝わるよう、重要なHTMLタグを適切に設定します。 |
| 内部リンク構造の最適化 | サイト内の関連ページ同士をリンクで繋ぎ、ユーザーの回遊性を高めるとともに、ページの重要度を伝えます。 |
| 構造化データマークアップ | ページ内の情報を検索エンジンがより深く理解できる形式で記述し、検索結果でのリッチな表示を促します。 |
外部SEO
費用相場(月額):5万円 ~ 15万円
外部SEO対策とは、他の質の高いWebサイトから自社サイトへのリンク(被リンク)を獲得し、サイトの権威性や信頼性を高める施策です。現在では、作為的なリンクの売買はペナルティの対象となるため、有益なコンテンツを発信し、自然に紹介してもらうことを目指します。
また、プレスリリース配信の支援など、広報活動に近い側面も持ち合わせています。
具体的なサービス内容は以下の通りです。
| 項目 | サービス内容 |
|---|---|
| 被リンク獲得コンテンツ企画 | 他のサイトから「紹介したい」と思われるような、独自性や専門性の高い有益なコンテンツを企画します。 |
| プレスリリース配信支援 | 新サービスや調査データなどの情報をニュースとして発信し、メディアからの被リンク獲得を目指します。 |
| サイテーション獲得支援 | Web上で自社の名前やサービス名が言及される機会を増やし、知名度と信頼性の向上を図ります。 |
SEO対策の費用対効果を見極める2つのポイント
- この章をまとめると!
- SEO対策の費用を判断する際は、外注費の金額だけでなく、その投資でどれだけの利益が見込めるかという視点も重要です。また、外注せずに自社で対策を進める「内製化」のコストと比較することで、本当に自社に合った選択肢が見えてきます。
ここでは、見積もりが妥当かを見極めるために、「①その投資でどれだけのリターンが見込めるか?」と「②自社で実行する場合と比べてどうか?」という2つのポイントを紹介します。
費用対効果の考え方とシミュレーション
SEO対策は広告費と異なり、将来のデジタル資産を築くための「投資」です。そのため、「投じた費用に対してどれだけの利益が生まれたか」という視点が欠かせません。
事業モデルによって数値は変動しますが、簡単なシミュレーションを行うことで、投資の妥当性を判断する材料になります。自社の数値を当てはめて、費用に見合うリターンが期待できるか確認してみましょう。
- シミュレーション例:月額30万円のSEO対策を実施した場合
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項目 計算例 月額費用 300,000円 獲得セッション数(月) 10,000 CVR(コンバージョン率) 1% CV数(月) 100件 CPA(顧客獲得単価) 3,000円 顧客単価 10,000円 売上 1,000,000円 利益 700,000円
上記の例では、月額30万円の費用で70万円の利益が生まれており、投資として十分に成立していることがわかります。
予算別で目指せる目標設定の例
費用対効果を最大化するには、現実的な目標設定が不可欠です。例えば月10万円からの予算であれば、主力事業の特定領域で足場を固め、質の高い流入基盤を作ることが目標になります。
月30万円以上を投じるのなら、複数領域で競合を追い抜き、Web集客を事業の柱に育てることが視野に入ります。予算規模と目指すゴールを連動させて考えることが大切です。
外注せず内製化した場合のコスト比較
もう一つの重要な視点が、自社でSEO対策を行う「内製化」との比較です。
専門人材の採用には、給与や社会保険料などで月額40万円以上の人件費がかかることもあります。その上で、外注と内製のどちらが自社に最適か、双方の利点と欠点を比較検討することが重要です。
短期的な成果を求めるなら外注、長期的な資産形成を重視するなら内製を検討することも考えられるでしょう。
外注と内製それぞれのメリット・デメリットを以下に整理しました。参考にしてください。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 外注 | 専門知識を活用できる、リソースを削減できる | 費用がかかる、社内にノウハウが蓄積しにくい |
| 内製 | ノウハウが社内に蓄積される、長期的にコストを抑えられる | 人材確保と育成が難しい、成果が出るまで時間がかかる |
失敗しないSEO対策会社の選び方
- この章をまとめると!
- 良いSEO会社を選ぶには、実績やサービス範囲を確認するだけでなく、自社の目標達成に向けて伴走してくれるパートナーかどうかを見極めることが重要です。複数の会社と面談し、提案内容や担当者との相性を比較検討しましょう。
費用相場や施策内容を理解したら、次はいよいよパートナーとなる会社選びの段階です。
数多くの会社の中から、自社の事業成長に貢献してくれる一社を見つけ出すためには、まず、以下の5つのチェックポイントを必ず確認しましょう。
| チェックポイント | 確認する内容 |
|---|---|
| 1. 成功実績 | 自社と同業界・同規模での成功事例はあるか。具体的な数値を提示できるか。 |
| 2. 契約・報告体制 | サービス範囲や納品物は明確か。報告の頻度や内容は適切か。 |
| 3. コミュニケーション | 担当者のレスポンスは迅速か。専門用語を分かりやすく説明してくれるか。 |
| 4. ビジネス理解度 | 自社の事業内容や目標を正しく理解し、会話を進めてくれるか。 |
| 5. 戦略的な提案力 | 目標達成までの道筋を具体的に示し、根拠のある戦略を提案してくれるか。 |
契約前に注意すべき危険なセールストーク
SEO会社の中には、安易な言葉で契約を迫る業者が存在するのも事実です。
「必ず順位が上がります」といった順位保証や、「Googleの内部情報に詳しい」などの事実に反する説明、「大量の被リンクで順位を上げます」といったペナルティリスクの高い提案をする会社とは、契約を見送るのが賢明です。誠実な会社は、不確実な未来を断定しません。
SEO対策は企業のマーケティング活動の一環です。公的機関も販路開拓の支援情報を提供しており、客観的な情報を得ることもできます。
SEO対策の費用に関するよくある質問
Q.成果報酬型のSEO対策はリスクがなくて良いように思えますが、どうでしょうか?
A. 初期費用を抑えられる利点はありますが、施策内容の確認が欠かせません。特定のキーワードでの上位表示のみを追求するあまり、サイト全体の評価に繋がらない短期的な施策に偏ったり、Googleのガイドラインに反する手法が取られたりする危険性もゼロではありません。
Q.中小企業で予算が限られています。費用を抑える方法はありますか?
A. はい、方法はいくつかあります。SEOコンサルティングのみを依頼して戦略の方向性を示してもらい、コンテンツ制作などの実行は自社で行うことで費用を抑えられます。また、サイト診断といったスポット契約を活用し、優先度の高い課題から解決していくのも有効です。
Q.個人(フリーランス)に依頼する場合の費用相場と注意点を教えてください。
A. 個人への依頼は、企業に比べて費用を抑えられる傾向にあり、月額5万円~20万円程度が相場です。ただし、スキルや経験の差が大きいため、過去の実績をしっかり確認することが重要です。また、対応できる業務範囲が限られることもあるため、契約前にサポート範囲を確認しましょう。
Q.契約期間の縛りはありますか?
A. 成果を出すまでに一定の期間を要するため、多くのSEO会社では半年~1年程度の最低契約期間を設けているのが一般的です。契約前には、契約期間と、やむを得ず途中解約するときの条件についても必ず確認しておきましょう。
事業成長の始まり!納得できるSEO対策会社を選ぼう
この記事では、SEO対策の費用について、料金体系から施策別の相場、費用対効果の考え方まで網羅的に解説しました。
- SEO対策の費用は月額10万~50万円が中心であり、目的や施策内容によって変動する
- 料金体系や各施策への理解を深め、自社の課題に合った依頼をすることが重要
- 費用対効果を意識し、長期的な視点で自社の成長に貢献してくれるパートナーを選ぶ
本記事で得た知識をもとに、複数の会社から見積もりや提案を受け、比較検討することから始めてみてください。それが、納得のいくSEO対策への第一歩となります。
